土師の人柱
どんな伝承か
倭文に大きな池があった。その池の堤がよく切れるので、困った村人は人柱を立てることにした。結局、言い出した「市」が立つことになった。「わし一人が犠牲になれば、この池の堤が切れないのなら」と言って、巡礼風の着物に袴、鉦と二十一日分の食料を持ち、堤深く掘られた穴へ入っていった。生きている間はずっと鉦を鳴らすため、息抜きの穴をしておくのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。