口阪本へ婿入りした矢代の弟神
どんな伝承か
矢代では、兄弟の神が仲良く村を治めていたという。ある日、弟神が用事で近くの口阪本へ出かけたところ、若菜を摘んでいた美しい娘に心を惹かれ、その夜をともに過ごした。弟神はその土地の居心地のよさに、矢代へ帰ろうとしなくなる。娘の両親が矢代の親神に、弟神を婿にもらいたいと願い出て、それは許された。以後、弟神の夫婦は矢代の御供田の田植えのたびに、苗を携えて親神のもとへ手伝いに出向くことになった。夫婦の間には女の子ばかりが生まれ、それが代々続いて今に至るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。