杉の葉をよじらせた弘法清水
どんな伝承か
後田の楯東には水神を祀った場所があり、村人は弘法清水と呼んでいる。むかし大師が湯殿山へ向かう途中ここを通りかかり、喉が渇いたので手にしていた杖を土に突き立てると水が湧いた。大師は手で掬いながらそれを飲んだという。折あしく手拭いを持っていなかったため、そばにあった杉の葉で手を拭った。そのせいでこの杉の葉はみなよじれ曲がっているのだといわれた。その杉の木はすでに枯れて、今は残っていない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。