椿の包みを開いた「あけたぞう」
どんな伝承か
尾浦橋の下流には椿と山芋があるのに、上流には見られないのだという。弘法大師が尾浦橋のあたりを通りかかると、大勢の村人が鱒を獲っていて、大師は土産にと鱒を贈られた。大師はそれを椿の枝葉でくるみ、山芋の蔓で縛って下田沢まで運び、そこで蔓と枝葉を捨てて包みを開いた。それゆえ下田沢のその一帯だけは椿がよく咲くのだといい、包みを開けた場所はあけたぞうと呼ばれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。