鴨が下りた沼地の古鴨引き
どんな伝承か
平井町の下宅地の西にあたる場所に、古鴨引きという小字名があった。深田とも呼ばれている。かつてこのあたりは見わたす限りの沼地で、鴨が餌を求めて舞い降りてきたことによる名であろうという。今は立派な水田に変わっているが、明治十九年の地割りの記録にもこの小字は残っていた。古い絵図では日野川の流れが今の常淵から狭間の方へ通っていたとされ、土地の姿がかなり移り変わってきたことがうかがえる。
原典より
平井町の第六十一号下宅地西に「古鴨引き」という小字名があった。—— 鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史・自治体史(民俗))
福井県鯖江市の地名にまつわる口承を、自然物(樹木)・岩石・山谷坂・池泉川・家屋敷・神社寺院祠堂・人物事件・霊異妖怪のカテゴリ別に網羅する。樹木では矢留めの一本杉、観音様の大杉、鐘鋳りの松、三峯の大いちょう、てんぐ松、柿の木と膳椀(膳椀貸し)、三度グリなど。