夢の歌が湧かせた天管生池
どんな伝承か
五郎丸の地に天管生池がある。正暦二年の夏、日照りが続いたので村人は舟津の宮に詣でて雨を願ったが、いっこうにしるしが現れなかった。ところがある夜、神からの歌を夢に授かった者があり、この水の尽きぬかぎり天管江に頼め、という趣旨の一首であったという。告げのとおり歌をしたためて土に埋めると、その場から清らかな水がにわかに湧き出した。以来この池が涸れたことはなく、舟津七清水の一つに数えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鯖江市史 史料編 第1巻(民俗編)――伝説(鯖江市(編)・鯖江市史・自治体史(民俗))
福井県鯖江市の地名にまつわる口承を、自然物(樹木)・岩石・山谷坂・池泉川・家屋敷・神社寺院祠堂・人物事件・霊異妖怪のカテゴリ別に網羅する。樹木では矢留めの一本杉、観音様の大杉、鐘鋳りの松、三峯の大いちょう、てんぐ松、柿の木と膳椀(膳椀貸し)、三度グリなど。