おたまじゃくしを呼ぶ三つの村言葉
どんな伝承か
高山村の口頭伝承をまとめた上野勇の序で、方言の収穫として書きとめられた話。おたまじゃくしのことを、判形ではババッコと呼ぶ。これは以前の言語調査で知られていたが、熊野ではママンゴロウあるいはママンゴロン、原ではマメンゴロと呼ぶことは今回はじめて分かったといい、いずれもこれまでどこからも報告されていない語だと記す。あわせて、よその地方の果てなし話では栃の実が落ちたり蛙が池に飛び込んだりするところ、高山村では栗の実が落ち、それがポチカチ、ポチカチと音を立てて繰り返される点も挙げ、この擬音語も辞典に載らない新しい語だと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
高山村の民俗――昔話(群馬県民俗調査報告書 第21集・群馬県民俗調査報告書・民俗調査報告)
『高山村の民俗(群馬県民俗調査報告書第21集)』所収の昔話。群馬県吾妻郡高山村に伝わる口承を採録する。