柄杓をかつぐと雨
どんな伝承か
原典第三章「縁起、言い習わし集」の禁忌のうち器物に関する項に、長野県伍和(農村)の例として「ひしゃくをかつぐと雨になる」が載る。前条の「竹箒で家の中を掃かない」と同じ土地の例として(同)の形で示されている。柄杓を肩に担ぐという何気ない所作が雨を招くとするもので、同書の天候の項にも同じ伍和の例として同文が第七十七例に挙げられている。近くには長野県の「お釜の上に刃物をのせるといけない」「障子をまたぐものでない」などが並ぶ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和24年(1949))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信1―迷信の実態』(昭和二十四年)。戦後の文化国家建設を背景に、昭和二十一年から宇野圓空を委員長とし今野圓輔・森秀男・古畑正秋らの人文・自然科学者・迷信研究家が、全国の児童生徒・教師を通じて行った大規模な迷信実態調査の第一回報告。