丑の日に大根・餅をつくらず
どんな伝承か
文部省の迷信調査協議会の俗信調査で、大根に関する俗信として長野県伍和(農村)から「丑の日に大根はまかない」が第二十六例として報告されている。第三章の言い習わし集にも「丑の日に大根を播かない」として同じ土地の例が載り、その次には三重・秋田の「丑の日に餅をつくといけない」が並ぶ。大根の項には秋田県千屋の「午の日に大根はまかない」、滋賀県朽木東の「いのこの日に大根畑に入ると大根がくさる」なども挙げられ、原典は十二支に関わる例を一表にまとめて、大根では丑・午・亥の日が忌まれていることを示している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和24年(1949))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信1―迷信の実態』(昭和二十四年)。戦後の文化国家建設を背景に、昭和二十一年から宇野圓空を委員長とし今野圓輔・森秀男・古畑正秋らの人文・自然科学者・迷信研究家が、全国の児童生徒・教師を通じて行った大規模な迷信実態調査の第一回報告。