五月五日に田に入ると悪い
どんな伝承か
農業の迷信を集めた章の第二十例として、五月五日(旧節句)に田の中に入ると悪いという言い伝えが、栃木県須賀川の農村から報告されている。続く第二十一例は新潟県聖籠の、田の神様の日に田に入らぬというもの。筆者は、田の神の日に田に入らないという言い方は全国に広く聞くもので、農家には決まった休日がないため、こうした日を設けて信仰などに結びつけ休養をとらせたのが始まりだという説もある、と記す。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和24年(1949))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信1―迷信の実態』(昭和二十四年)。戦後の文化国家建設を背景に、昭和二十一年から宇野圓空を委員長とし今野圓輔・森秀男・古畑正秋らの人文・自然科学者・迷信研究家が、全国の児童生徒・教師を通じて行った大規模な迷信実態調査の第一回報告。