鵜とともに育った名馬鵜黒
どんな伝承か
旧両郷村の大輪に伝わる話。むかしこの地では、一頭の馬と一羽の鵜とが互いにいたわり合いながら暮らしていた。やがて馬が子を産み、その子馬は鵜にちなんで鵜黒と名づけられた。鵜黒は天下に二つとない名馬に育ち、のちに那須余一の乗馬となる。屋島の合戦で扇の的を射落とし、余一が世に知られる功名をあげたのは、この馬があったからだと語り伝えられている。那須余一をめぐる伝えには、蜂や蜘蛛を助けた返礼に鏑矢を授かったとする話も多く、いずれも余一の武功を人ならぬものの助けに結びつけて語る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第4巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全89話(栃木・群馬・茨城=北関東)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。