蜂が礼に贈った二本の鏑矢
どんな伝承か
余一が狩りに出たとき、薄の原で大きな蜂が蜘蛛の巣にかかって難儀しているのを見つけ、これを助けてやった。蜂は礼にと黄金を差し出したが、余一は受け取ろうとしない。そこで代わりに二本の鏑矢を贈ったという。屋島の合戦で平家の舟の扇の的を射落としたのは、このとき授かった矢であったと語られている。蜂に刺されたときのまじないに「ハチガダイラノハチスガリ」と唱えるのは、この話から出たものだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第4巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全89話(栃木・群馬・茨城=北関東)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。