狐穴の水を防いだ徳重の稲荷社
どんな伝承か
今からおよそ百四十年前、大雨で幼川すなわち五条川が水かさを増し、十二所社のそばの堤防にあった狐の穴から水があふれ出した。ムラの者は非常鐘を打ち鳴らして急を知らせ、周りの四十六か村から加勢を得て、ようやく大事に至らずに済んだ。人々はこれを神霊の加護と受け取り、感謝のしるしとして十二所社の境内に稲荷社を勧請したと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史・自治体史(民俗))
『西春町史 民俗編2』第四節ほか所収の霊と神・祈禱・怪異・地名伝説。愛知県西春町(現北名古屋市)に伝わる信仰と怪異を採録する。