多度神社の金幣・黒幣による雨乞い
どんな伝承か
ジゲの氏神や寺での雨乞いで雨が降らないと、九之坪や野崎、沖村などでは伊勢の多度神社へ代参を立てた。代参はたいてい三、四名一組で、御祈禱の後に御幣を受けた。御幣には金幣と黒幣があり、金幣は雨が降らなければ石ころでも降るといわれるほど効き目が強く、受けたら走って村へ帰るものとされた。途中で休むとそこに雨が降るので、リレーのように受け渡して走ったともいう。そのため普通に歩いて帰れる黒幣を受けることが多かった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史・自治体史(民俗))
『西春町史 民俗編2』第四節ほか所収の霊と神・祈禱・怪異・地名伝説。愛知県西春町(現北名古屋市)に伝わる信仰と怪異を採録する。