蛇の王がくれた蛇除けの護符
どんな伝承か
静田家には蛇除けの護符と薬の処方が代々受け継がれている。その先祖に茂太という者がいた。ある日、用事で順野原を通りかかると、悪童たちが蛇をいたぶっていたので、金を与えて蛇を助け、藪へ逃がしてやった。数日後、同じ野原で墨染めの衣の僧に呼び止められる。僧は蛇の王の使いで、先日の礼をしたいという。案内された家では美女に囲まれ、山海の珍味でもてなされた。帰りぎわ、茂太が毒蛇に噛まれたときの毒消しを望むと、そこで授けられたのが、蛇除けの護符と毒消しの薬の処方であったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
米沢市史 民俗編――伝説(米沢市(編)・米沢市史・自治体史(民俗))
『米沢市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説。山形県米沢市に伝わる鳥獣草木・山川湖沼・地蔵社寺の伝説を採録する。