朝蜘蛛は縁起よし
どんな伝承か
群馬県みどり市(旧笠懸村竹沢・上原・山際)に伝わる俗信。朝の蜘蛛を見ると縁起がよいとされ、殺さずにそっとしておいたり、半紙に包んでふところに入れて持ち歩く人もあった。竹沢ではエビス様に朝蜘蛛をあげると幸せになるといい、上原や山際でも同様に朝蜘蛛を大切にした。一方、夜の蜘蛛は「泥棒蜘蛛」あるいは「盗人蜘蛛」と呼ばれ、殺してよいものとされていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
笠懸村誌 別巻2 資料編 民俗篇(現代(村誌民俗篇))
群馬県笠懸村の信仰・俗信・まじない。ゴハン茶碗を叩くと出るオサキ(ムジナのような憑きもので、オサキ使いが味噌を盗み井戸綱を切り火をつける)、夢枕に傷を負って現れ翌朝みけんの欠けた石として現れた山際の子育(名付け)地蔵、掘ると目がつぶれるハイ薬師や見ると目が潰れる秘仏薬師、新田義貞のマムシ封じ、雷のクワバラ・地震のマンザイラク・雹追い・風切り鎌など、憑きもの・霊験・天候や病のまじないを集めた村誌民俗篇。