猫の祟りと魔性の猫
どんな伝承か
すぐ向かいの家で猫を飼っていたが、一家がよそへ越すことになった。猫も連れて行くと言い、しばらくして姿が見えなくなったので連れて行ったのだと思っていたら、やがてその家の母親が亡くなったと聞いた。ある時その家の主人が訪ねてきて、占ってもらったところ、猫を簀巻きにして井戸に投げ込んだのが祟っていると言われ、大病もして困ったと話した。また終戦後には、このあたりの猫が姿を消したことがあった。三味線にされたかと思っていると、悠々と歩く猫が現れ、それにかまれた者はころりと倒れて死んだという。
原典より
あるとき、そこのおやじさんが来て言うには考えてもらったら猫をグルグルすまきにして井戸に放り込んだから、それが祟っていると言う。—— 竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書)
『竜ケ崎市史民俗調査報告書4(竜ケ崎地区)――伝説・世間話』は、竜ケ崎市史の民俗調査報告書のうち、第七章「口承文芸」の伝説・世間話を収めたものである。竜ケ崎地区で聞き取った狐のお産や狐に化かされた話、狐憑き、幽霊屋敷、生まれかわり、家の主の蛇、龍ヶ崎の大火、首吊り榎、神木のたたり、源頼政の旧跡、鏡田などを、話し手の口調のまま載せる。話の末尾には多く話者の町名と性別を記し、生年か採録日を添える。昔話の一部には「大成」の話型名を付す。