大徳の田んぼで狐に化かされた婆(八代)
どんな伝承か
昔、実家の塗戸の婆さんが、龍ヶ崎へあんまに行くといって小雨の降る日に出かけた。たいていは五時ごろ帰ってくるのに、その日は八時になっても戻らない。家の者が探しに行くと、龍ヶ崎へ向かう途中の大徳の田んぼでガサガサと音がして狐が出てきた。見ると婆さんは田んぼの中でジャブジャブとやっている。婆さんは袖の中に土産の菓子を持っていたので、狐にまわされたのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
竜ケ崎市史民俗調査報告書1(馴柴・八原地区)――伝説・怪異(龍ケ崎市(編)・竜ケ崎市史民俗調査報告書・自治体史(民俗))
『竜ケ崎市史民俗調査報告書1(馴柴・八原地区)』第8章口承文芸所収の伝説・怪異。茨城県龍ケ崎市の馴柴・八原地区に伝わる口承を採録する。