感冒で一軒から二人死に
どんな伝承か
毎晩、語り手の家のほうへ小便桶を担いで来ては、帰りにまきを二把ずつ持って行く人がいた。その家のほうは共同墓地になっている。あるとき感冒風邪で一軒の家から二人が亡くなり、また棺桶を買ったが、明日また来るのは厄介だからといって、二つとも家へ持ち込むのは悪いと、一つを墓の入り口へ置いておいた。まさか墓の側に棺桶があるとは思わないから、通りかかった人はそのときびっくりしたと言っていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秦野市史 別巻 民俗編――伝説・妖怪(秦野市(編)・秦野市史・自治体史(民俗))
『秦野市史 別巻 民俗編』所収の妖怪・伝説(一〇〇話を七分類で収載)。神奈川県秦野市に伝わる口承を採録する。