脳腫瘍の従弟へ送るイメージ
どんな伝承か
清田益章のいとこは十九歳で、脳腫瘍を患っている。松戸に暮らすその子に、清田はこれまで二、三度力を向け、今も朝などにときおり離れた所からイメージを送っている。余命三か月と告げられてから五年が過ぎて今も生きており、清田は自分のおかげとは言わないが、少しは効いているのではないかと思っている。治すときは腫瘍の大きさや転移先を科学的に思い描くのを避け、意識にまかせるようにしているという。腫瘍を取り除けば脳という器そのものが壊れてしまうと考え、科学の知識がイメージを縛ることに強い危機感を抱いている。
原典より
その子は松戸に住んでるんだけども、ときどき、朝とかに、ちょっとイメージしてあげるとかしてるんだ。—— サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
サイキの海へ――超能力をめぐる対話(清田益章・宮内勝典・清田益章・超能力・1986年(昭和61年))
『サイキの海へ――超能力をめぐる対話』は、宮内勝典と清田益章が一九八六年に交わした対談をまとめた本である。スプーン曲げで知られた清田の幼いころと超能力少年としての歩み、テレビ番組でインチキと報じられた事件、アメリカの大学での念写実験、病気治し、ロックや心理学への関心を率直に語り合う。宮内が出会いを記した序文に始まり、東京・雑司が谷で行った対話を小見出しで区切って収め、沖縄や石垣島のシャーマンに触れた宮内の結びで閉じる。