かぴたれ餅
どんな伝承か
昔、村に住みつく人食いの河童が村人を悩ませ、毎年娘を人身御供に差し出させていた。ある年くじで選ばれた娘の身代わりに、祖父が毒を仕込んだ餅を持って鬼怒川の橋のたもとへ向かう。河童の恐ろしさに手足が震え餅を取り落とすと、河童はそれを呑み込んで死んだ。以来、十二月一日に水神様へ餅二切れを川に流す習わしとなったという。
原典より
昔々、おらんどごの村は、何事もねぐ、みんな穏やがに暮らしで居だんだきっと、えづん間に □□ に、なんとも □□ の悪い河童めが住みづえで、百姓だぢが骨折ってこしゃった作物を荒らしちゃ、村の者を困らせでたんだど。—— 氏家町史 民俗編――伝説・昔話(氏家町(編)・氏家町史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
氏家町史 民俗編――伝説・昔話(氏家町(編)・氏家町史・自治体史(民俗))
『氏家町史 民俗編』第5章所収の伝説・昔話。栃木県氏家町(現さくら市)に方言の語り口で伝わる口承を採録する。