オクリイヌ
どんな伝承か
「オクリイヌ」は送り狼とも呼ばれ、この話は全国に多い。狼には二種あって、旅の犬(狼)は群れをなして恐ろしいが、送り犬は人を守ってくれるのだという説と、人が転べば食おうとして跟いてくるのだという説がある。播磨加東では、転ばずに無事家まで帰り着くと、送ってもらった礼に草鞋の片方と握り飯ひとつを投げてやり、狼はそれを食い、草鞋をくわえて帰って行ったという話が伝わる。転んでも「まず一服」と休むような掛け声をかければ、狼も食おうとはしないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪談義(柳田國男選集 五巻)(柳田國男・柳田國男・妖怪学・昭和(民俗学))
柳田國男の妖怪研究を集めた『妖怪談義』(選集五巻)。