棚倉村のエイエイノットの祝詞
どんな伝承か
京都府相楽郡棚倉村の天夫伎売神社の祭りは二月十五日から三日間行なわれる。ここには村人がエイエイノットと呼ぶ古風な祝詞が伝わる。文の終わりにエイエイと掛け声をかけるところがあるのでこの名がある。謹請再拝と唱えはじめ、山城国相楽郡古川庄涌出の宮の御宝前において、と述べ、火難・風の難・災難・飢渇・疫癘をここより南の新宮の湊へ吹き払い、東国の糸綿、西国の古米早米など五穀のものをことごとくこの所へ引き入れると唱えるものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎ほか・日本民俗学大系・昭和(民俗学))
『日本民俗学大系 第8巻 信仰と民俗』。原田敏明・池上廣正・平山敏治郎・堀一郎らによる十論考からなる日本民間信仰の総合的研究。原田敏明「総説」は信仰と民俗、宗教の起原(スペンサーらの学説・アニミズム)、村の信仰と都会の宗教、シャマニズムを論じる。池上廣正「霊と神の種類とあらわれ方」は神の種類(名社大社の祭る神・雑神)、神のあらわれ方、霊の種類(人霊・自然霊)・霊威、農と神・田植えの儀礼を扱う。