おいの地蔵
どんな伝承か
おいのは別子八郎の妹である。八郎が大蛇退治をおおせつかり弓で大蛇を射たところ、大蛇はのたうちまわり、逃げる途中でおいのの姿になってしまう。とどめをさそうとあせる八郎だが、可愛い妹の姿なのでどうしてもとどめをさせない。大蛇は血を流しながら引地を越え、のたうちながら蛇埋れを過ぎた。おのれ大蛇めと八郎はとどめをさしたが、それは可愛い妹おいのの命だった。だが大蛇も、流れ出た血の多さがその最期を語っていた。里人はおいのの地蔵を建てたという。(香川郡塩江町上西)
原典より
八郎が大蛇退治をおおせつかり弓で大蛇を射たところ、大蛇はのたうちまわり逃げる途中においのの姿になってしまう。—— 新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
新編香川叢書 民俗篇――昔話と伝説(香川県(編)・新編香川叢書・自治体史(民俗))
香川県(讃岐)の昔話と伝説を網羅する。第一章昔話は、炭焼長者・天道さん金の鎖・狐女房・大歳の火・産神問答(虻にのみ/滝の宮のヨサの宮さん)・親棄山・童子丸・弘法機・継子話・お大師さんとぼた餅・物言う亀・米倉法師・猫又・こぶ取り爺・屁こき爺・蛇聟入・かにの報恩・浦島太郎・竜宮童子・肉付面・子育て幽霊・鷲の育て子・亀の聟入など五十九話を語り手付きで収める。