赤山城の池に消えた見沼の龍神
どんな伝承か
赤山城跡の西北にわずかに水をたたえた場所があり、伊奈氏が権勢を誇っていたころの後苑の池だったと伝えられる。昔、その池に伊奈氏が舟を浮かべていると蛇が現れ、自分は見沼の龍神である、お前の家のせいで棲む所を失った、この恨みは忘れない、必ず家に災いをもたらすであろうと言い残して水底へ消えたという。村人たちは、そのとき伊奈氏が舟遊びに使っていた朱塗りの舟が、いまもこの池の底に沈んでいると長く信じてきた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
川口市史 民俗編――伝説(川口市(編)・川口市史・自治体史(民俗))
『川口市史 民俗編』第4章所収の伝説。埼玉県川口市に伝わる自然・神社・地蔵・観音・薬師の伝説と命名由来を採録する。