夜行さんの乗る首無し馬
どんな伝承か
夜行さんが乗るという首無し馬の話は各地にある。徳島県三好郡山城谷村政友では、節分の夜にヤギョウサンが来るといい、片目で髭の生えた鬼だと伝える。夜行日と呼ばれる日には、首の切れた馬に乗って徘徊し、出会えば投げられたり蹴り殺されたりするので、草鞋を頭にのせて地面に伏せるとよいとされた。この首無し馬が出るという土地は福井や壱岐島をはじめ、四国の各地にも及ぶ。神が乗る場合も、馬だけの場合もあり、首だけが飛び回る首切り馬という土地もある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))
民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。