草履の緒を切る神授の石の力
どんな伝承か
宮古市津軽石の根井沢に、サクノジョウイエーという屋号の家から分かれたイダッコイエーがあった。その初代が朝日神子で、天へ行って石をいただいて帰った人だと語り継がれている。よその家にさわりごとがあると呼ばれて出向き、頼んだ家には赤飯を炊かせ、麻裏草履を二足買っておくように言いつけた。そしてその家で経を上げて神を降ろし、指でホウゴトを結んでヘエッと気合をかけると、置いてある草履の緒がスポッと切れたという。それほどクウリキのある神子だったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史・自治体史(民俗))
岩手県宮古市(下閉伊)の信仰と怪異を網羅する。