湯立託宣の法印を務める神楽衆
どんな伝承か
宮古で湯立託宣の法印役をつとめているのが、田代の田代正雄である。田代家はもと本山派の修験大宝院で、一一代の観光が明治二年に復飾して田代等と名乗り、田代館八幡宮の祠官となった。正雄は神子の山野目キヌと組を作り、湯釜を据えて神意を語る湯立託宣を行う。舞台となるのは横山八幡、鍬ヶ崎の熊野神社、沢田の稲荷、千徳八幡、磯鶏稲荷、高浜稲荷、赤前八幡、それに田代の館八幡と大神宮といった宮古市内の社である。復飾した旧修験のうち、神楽衆として生きた流れを代表する人にあたる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史・自治体史(民俗))
岩手県宮古市(下閉伊)の信仰と怪異を網羅する。