堀だらけで家に帰れぬ夜
どんな伝承か
昭和二十五年に堤防が切れたとき、その辺りを埋め立てるというので建設省へ登録に行った帰りのことである。酒は入っていたが正気で、近道をしようと神浦を通ろうとしたところ、いくら探しても掘りっこだらけで家に行けない。自転車で一時間ほどぐるぐる回ってしまった。提灯を持った中年の女に出会い、この道をまっすぐ行けば新田の通りに出ると教えられ、ようやく帰ることができた。狐か狸に化かされたのだと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史・自治体史(民俗))
『取手市史 民俗編2』第四〜六節所収の伝説・不思議な話・祟り。茨城県取手市に伝わる口承を採録する。