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堀だらけで家に帰れぬ夜

所在地茨城県取手市神浦
年代昭和二十五年(1950)頃
登場語り手
出典取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異

どんな伝承か

昭和二十五年に堤防が切れたとき、その辺りを埋め立てるというので建設省へ登録に行った帰りのことである。酒は入っていたが正気で、近道をしようと神浦を通ろうとしたところ、いくら探しても掘りっこだらけで家に行けない。自転車で一時間ほどぐるぐる回ってしまった。提灯を持った中年の女に出会い、この道をまっすぐ行けば新田の通りに出ると教えられ、ようやく帰ることができた。狐か狸に化かされたのだと語られている。

原典より

帰り道にそんなに酔っていねえだっけど、近道通っぺいと思って、神浦通っぺと思ったんだけど、いくら探しても掘りっこだらけで、家にいかないんだよ。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)

『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。

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キツネ化かし道迷い自転車

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