反対から昇る太陽の怪
どんな伝承か
昔、舟頭をしていた頃の話である。朝早く起きて川の近くまで来て、西にある鉄橋の方を見ると大きな日が出ていた。あんなに日が上ってきたと思って急いで歩き、また見ると、今度は上が大きく下が小さい食パンのような形に変わっていた。土手に上がって見て初めて気づいた。本当の日は東から昇っていたのである。やはりキツネにだまされたのだろうという話になった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史・自治体史(民俗))
『取手市史 民俗編2』第四〜六節所収の伝説・不思議な話・祟り。茨城県取手市に伝わる口承を採録する。