本能寺城と盲目の女城主
どんな伝承か
野々井の白山神社は、本能寺城という城の跡だと言い伝えられている。城主は目の見えない女性で、三人の山伏と、それに従う僧兵のような寺の兵に攻められ、戦うこともできずに滅ぼされたという。白山神社そのものも、その三人の山伏が加賀国の白山から神を移して祀ったものとされ、そのころすでに本能寺城はあったと語られる。城を中峠に当てる説もあるが、語り手は野々井一帯を歩き、城跡と呼べるのは白山神社のほかにないと述べている。社には今も御神体と本尊の観音が祀られている。
原典より
何でもその時の城主が女の目の見えない人でね。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。