おたきあげ(坂上田村麻呂の大蛇退治)
どんな伝承か
宮内では旧暦六月一日の朝、門口で麦わらをわずかに燃す。坂上田村麻呂が奥州征伐の道すがら物見山の辺りを通りかかると、付近の村人が、いろいろと辺りに害を与えて困らせている大蛇の退治を頼んだ。そこで物見山に登ってみると、旧六月一日だというのに雪が降っていた。一か所だけ雪のないところがあり、そこにオロチがいるというので討ったのである。入間川で裂いたという。門口で火を燃すのは、兵隊が通るのに火にあたらせたからだと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北本市史 第6巻(民俗編)――伝説(北本市(編)・北本市史・自治体史(民俗))
『北本市史 第6巻(民俗編)』第十一章所収の伝説。埼玉県北本市に伝わる口承を採録する。