馬方の先を歩くコン坊生
どんな伝承か
馬方の中沢高次が馬を引いて坂を登って来たところ、行く手をコン坊生が歩いていた。馬を急がせれば向こうも足を速め、静かに歩ませれば向こうも静かに歩き、つかず離れず前を進んでいったという。陣田で聞かれた怪異である。
原典より
中沢高次馬方が馬を引いて坂を登ってきた時、コン坊生が先を歩いて行くので、馬を急がせれば先方も急ぐし、静かに行くと先方も静かに歩いたという。—— 倉渕村の民俗(群馬県民俗調査報告書 第18集)(群馬県民俗調査報告書) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
倉渕村の民俗(群馬県民俗調査報告書 第18集)(群馬県民俗調査報告書)
『倉渕村の民俗(群馬県民俗調査報告書 第18集)』は、群馬県の民俗調査報告書のうち倉渕村の巻の一部で、章の途中から始まり、地蔵信仰の条の途中で切れている。十二様や便所の神への安産の願い、道祖神、口寄せのアガタ、オサキ使い、山犬様、狐火・光り物・火の柱・人魂の怪異、三隣亡やお百度の俗信を、聞き取った地区の名を添えて記す。続く「四、仏教民俗」では明治十二年の「寺院明細帳」による村内寺院の表を掲げ、観音・薬師・地蔵の信仰を述べる。