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三宅島の大猫に憑かれた叔父

所在地東京都三宅村
年代昭和二十二年
登場吉田加奈江
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和二十二年ごろの三宅島での話。島には神山と呼ばれる山がいくつかあり、山奥へ入ると子牛ほどもある猫がいて人を化かすと言われていた。ある日、叔父が山から戻ると目つきが据わり、おかしなことを口走るようになった。子供を連れて山へ行くと、そこに大きな猫がいると言うので子供たちも怖がった。やがて妻と長女に別れを告げ、医者も脈を取って気の毒だと言うほどになった。湯灌の湯を沸かしに戻っていると、叔父の家の子が飯をもらいに来る。誰が食べるのかと聞けば父だという。行ってみると叔父は布団の上に座り、三途の川まで行ったら閻魔にひよこが多いから帰れと言われたと、けろりとしていた。

原典より

私の叔母が先日(昭和五十七年・註/松谷)亡くなりまして、入院の初め頃は、死んだ者の顔が並んで崖の下に居て「来るな、来るな」と言っていて、自分は崖の上で必死につかまっていたと、夢の中の話をしていました。—— 現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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