昭和六十年二月十二日に岸和田徳州会病院で患者さんに聞
どんな伝承か
大阪府岸和田市磯上町の話者による本文。岸和田徳州会病院で患者から聞いた話である。注射を打ったりしてから、わけが解らんようになった。始め息苦しく、男の人に押さえつけられているような感じだった。だんだん暗くなっていき、真っ暗になった。そうしたら、ものすごいきれいな海に出た。キラキラしてきれいな海だった。桟橋の所に子どもが立っていて、飛び込もうとしている。危ないと思っていたら、その子が海へ飛び込んだ。そして気がついた。気がつく時も、おさえつけられているようで息苦しかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。