ケヤキを伐って子が次々死んだ家
どんな伝承か
小赤沢の集落で、源太郎の家の脇に大きなケヤキが立っていた。いまも切り株のほぞが残っている。この木を小弥蔵という老人が伐り倒したところ、家にいた九人の子がつぎつぎと死に、分家の淵尻の家でも五人の子がみな死んでしまった。あまりに不思議なので八卦を立ててもらうと、自分は山の神である、集落を見わたすためにとまっていた木を伐られたから分家まで取り殺すぞ、との答えであった。恐ろしくなった家では代木を差し上げるからと詫びて許された。それ以来、家の裏手の木は代木として捧げたものなので伐ることができないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)