羽の生えた八束脛と羊太夫の伝説
どんな伝承か
西上州、とりわけ多野郡吉井町(現在の高崎市)と甘楽郡甘楽町を中心に、羊太夫の話が広く語られてきた。その原型にあたる内容はすでに中世の『神道集』に見え、話の古さがうかがえる。日本三古碑の一つ多胡碑にある「給羊」の語から生まれた説話だとも言われる。これに結びついて利根地方に伝わるのが八束脛の話で、八束脛の両脇には羽のようなものが生えていたという。江戸の地誌『多胡砂子』をはじめ諸書に記され、吉井や甘楽には「羊太夫栄枯記」「八束羊太夫実録」といった写本も数多く残っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
群馬県史 資料編 27(群馬県史・江戸時代~明治時代の記録編纂)