羊の刻に生まれた羊太夫と小幡氏
どんな伝承か
甘楽町の小幡や国峰のあたりでは、羊太夫は天から降ってきた人、あるいは朝鮮のほうから来た者の子孫で、大昔にこの地へ来たのだと語られている。羊という名を負うのは、天の申し子として羊の年、羊の月、羊の日、羊の刻に秋畑で生まれたからだという。背が高く人並みはずれた力を持ち、山から金や銅や鉄を掘り出しては奈良の都へ運び、羽の生えた馬に乗って一日で都と往復した。城にはそれぞれ名だたる家来がいたが、やがて都から大軍が押し寄せ、一、二度は退けたものの次第に押しまくられて滅びた。その羊太夫こそ小幡氏の先祖だと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第4巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第4巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全89話(栃木・群馬・茨城=北関東)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。