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半月ぶりに戻った天狗隠しの若者

所在地埼玉県日高市大字北平沢
年代現代
登場神山弘、報告者
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

明治のころの話。日和田山の隣にある富士山で知られた小瀬名部落の若者が、ある日ふっつり姿を消した。天狗隠しにあったのだと、部落の者が総出で鐘や太鼓を打ち鳴らし、あたりの山野をくまなく捜したが見つからない。ところが半月ほどたって、若者はぼろぼろの着物のまま、気の抜けた顔でひょっこり帰ってきた。どうしていたのかと尋ねると、夜は天狗に連れられて山中を歩き回り、昼は木の上で寝ていた、食べ物は天狗がどこからか草や木の実を運んできてくれたと答えたという。子ノ山で茶店を開いていた女も水汲みに出て天狗隠しにあい、気がふれてしまったと伝えられる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)

松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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