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今からだいたい一一〇年ぐらい前に、貴志中に、たじろう

所在地和歌山県和歌山市貴志(北山)
年代現代
登場貞木行雄、たじろう、こま、貴志の住人(姉弟)
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

今から百十年ほど前、和歌山市貴志の地に、たじろうとこまという姉弟とその母親が暮らしていた。ある年ひどい干ばつがあり、母が夜中に田へ水を引きに行くと、梶取の本山から木の本の権現山まで届くほどの大きな彗星が現れ、あたりは真昼のように明るくなった。土下座してうつむいた母がふと顔を上げると、北山に腰かけた大きな赤い顔の天狗がいて、石を投げつけてきた。驚いて家へ逃げ帰ると、裏のもみじの木にその石が落ちていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)

松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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