和気の奥に能山という山がある
どんな伝承か
岡山県和気郡和気町の奥に能山という山がある。ここは十月に神々が出雲に集う道筋にあたるといい、神楽の音がよく聞こえるとされた。明治になってこの神楽を聞いた山形という男が、宮内省雅楽の掌典・宮地氏に相談したところ、最近亡くなった河野という者が神となって参加しているが、音が揃わないのはその者の失敗だろうと告げたという。話者は東京在住の知切光歳。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。