西行に懸想した女が飲み残しの茶を飲んで子を産み
どんな伝承か
滋賀県坂田郡醒井村の西行水に、泡子の墓と呼ばれる石碑がある。西行に懸想した女が、西行の飲み残した茶を飲んで子を産んだ。後に西行が再びこの地を訪れ、そのことを聞いて歌を詠むと、その子は泡となってしまったという。今はそこに石碑があり、一聯の詩が刻んである。仁安三年の西行の書と伝える。坂田郡誌下に載る。日本伝説名彙は塚の部の泡子の墓の項にこの一条を収め、次に坂田郡の乳塚を並べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。