戸隠・苗場山の雨後の足跡
どんな伝承か
雪の上でなくとも、足跡の不思議は久しい以前から人々を驚かせていた。信州の戸隠では大雨の後、畑などの土に二三尺の足跡があるのを度々見たといい、越後の苗場山でも雨後に山上へ登れば、長さ一尺余りの足跡を見ることがあると越後野志巻六に書いている。播州揖保郡黒崎の荒神山でも、嘉永の初年とかに或る人がこの辺りを拓いて畑としたところ、一夜のうちに踏み荒らして大きな人の足跡があり、その家は全家が発狂してしまったと西讃府志に見える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。