越前西河原のヤンゴロ火刑の左義長
どんな伝承か
越前大野郡下味見村大字西河原では、正月十五日の左義長に大きな藁人形を作り、両手に日の丸の扇を持たせて、左義長の火の中へ入れて共に焼く。これをヤンゴロと名づけた。昔、弥五郎という悪者があって全村を焼いたのを火刑に処した、その記念だという。(大野郡誌)柳田国男は、悪者の人形に日の丸の扇を持たせるのは、誅罰された大人に梅染の単衣を着せ大小を差させるのと同程度の不思議で、二者に共通する弥五郎という名称の陰に何か隠れた仔細があるらしいと述べている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。