飫肥領で菟道弓に捕らえた山女
どんな伝承か
日向国飫肥領の山中で、近年、菟道弓によって怪しきものを取った。総身は女の形で色はことのほか白く、黒い髪は長く赤裸であった。人に似て人にあらず。猟人もこれを見て大いに驚き怪しみ、人に尋ねると山の神だというので、後の祟りも怖ろしく、取り棄てもせずそのまま捨て置いた。見る人もなく腐ってしまったが、後の祟りもなかったという。また人の言うには、これは山女というもので深山にはままあるものだという。(西遊記巻三)
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。