吉原の塞の神とサンダワラの疫神送り
どんな伝承か
五月二十二日、鈴川で下車し、人力車で吉原の町へ行って山中笑翁を訪ねた。翁が大宮へ行くというので馬車に同乗し、その車中で色々の話を聴いた。吉原の町の社にある塞の神を見る。伊豆のものと同じ石の坐像で、被り物は頭巾とも烏帽子とも見え、前に持つものは笏であろうという。吉原の方の塞の神様は横に木があり、その枝にサンダワラを吊るしてあった。疫神を送るときの幣などは、この藁製品に入れて上げるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第3巻』を全158話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。