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岩淵駅近く

所在地静岡県富士市岩淵
年代現代
登場
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

岩淵駅の近く、東海道線の山裾を通るあたりで、運転手がそこを通るとどうもぞくぞくして頭がおかしくなり、事故を起こすらしいという。幾度事故があったか知れない。ある哲学博士が、そこに出るものをフィルムに収めてしまったらしい。出るのは大抵五月下旬から六月中旬と、秋の九月から十月ごろで、暗い晩、雨の降る晩だという。それを当て込んでちょいちょい出かけたが一度も出くわさず、最後の十九回目とかに自分自身が変になった。これは出たなと思ってやっとのことでフィルムに収めると、渦を巻いたような変なものが写っていたという。約三年ほど前のことだといい、そういうものはあるといえばあるし、ないといえばない。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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