清姫が越えた日高川上流の道
どんな伝承か
熊野路をたどる紀行文の中で、日高川の長い橋を渡る御坊付近にさしかかった折、著者は安珍清姫伝説の清姫が実際に渡ったのはもっと上流のことだろうと推測している。日高川は清姫が蛇体と化して渡ったとされる川で、周辺には切目王子など熊野九十九王子の古蹟も点在し、旅の途上でその衰微を惜しむ記述が続く。旅の途中、著者は新聞の少ない田舎町の様子や、出水で損じた道を難儀して歩く道中の見聞もあわせて書き留めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。