十九で死んだ吉屋チルーの墓歌
どんな伝承か
歌に長けた吉屋チルーは恩納の瀬良垣に住んでいたが、親の困窮のため、那覇の辻へズリとして売られた。抱え親は金に目がくらみ、嫌がる客を次々にあてがったので、チルーは十九で自ら命を絶った。悔いた抱え親が墓に参ると、内から歌が聞こえた。生きている間はぞんざいに扱っておきながら、死んでから水を手向けても何の甲斐もない、という歌であったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。