墓から歌を返した吉屋チルー
どんな伝承か
幼くして母を失った吉屋チルーは、父を支えて暮らしていたが、暮らし向きが行き詰まり、とうとう辻へ売られた。抱え主のジュリアンマーは父の面倒を見ると言いながら、チルーを責め苛むばかりだった。やがてチルーが世を去り、悔いたジュリアンマーが詫びに墓を訪ねると、墓の内から、一万貫で売られ二万貫で買われた身に、死んでから通って来て何になるのか、と責める歌声が返ってきたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。